「仮性包茎手術」は男性の悩みを解決してくれるソリューションです。
日本人の男性は約7割がなんらかの包茎だと言われています。
そのなかで真性包茎は約5%、カントン包茎はさらに少なく、ほとんどは仮性包茎です。
仮性包茎とは、陰茎の亀頭が包皮に覆われていることを指しますが、男性の自信に関わる問題であり、包茎手術はその悩みを解決してくれます。
ただ、手術後に怖いのは何か問題が起こるのではないかということです。
そこで、ここでは仮性包茎の術後に起こりうる問題とアフターケア、そして術後に控えるべきNG行動を解説します。
仮性包茎の手術の後に起こりうる問題とは
仮性包茎の手術は日帰りで済む治療です。
大掛かりな美容整形に比べると簡単な手術に分類されますが、それでも術後に起こりうる問題というものがあります。
ある調査によると、男性の美容医療サービスに関する相談で最も多いのは包茎手術に関するものです。
その総数は全体の相談件数が2000件なのに対し、包茎手術に関するものは1000件以上と半数にのぼります。
それでは、相談事例にはどのようなものがあるでしょうか。
まずは、排尿に関するものです。
仮性包茎手術は包皮を取り除くため、いつもの排尿とは勝手が異なり、排尿の際に飛び散ることがあります。
だいたい1週間前後でもとのように戻るでしょう。
また、術後に痛みが持続することもあります。
勃起障害や射精障害が起こる例も報告されています。
また、悪質なクリニックを利用することで施術部分が傷ついたり、出血が起こったり、最悪の場合は組織が壊死したりすることもあるので注意が必要です。
さらには、この施術は自由診療となるので保険適応外です。
クリニックが独自に金額を設定できるので、相場とはかけ離れた代金を請求される事例も発生しています。
ヒアルロン酸の注入など、本来必要のないオプションサービスを請求されるケースもあり注意してください。
仮性包茎手術のアフターケア
包茎手術が終わると医師から患部に付いて様々な説明を受けるでしょう。
その医師の指示に従うのが一番ですが、口頭で言われるだけで忘れることもあるかもしれません。
術後のアフターケアを解説します。
まず、手術が終わったら患部に薄い包帯が巻かれますから、すぐに触ることは控えます。
ただ、手術当日から日常生活に戻れます。
シャワーに関しては、体を洗うことはできますが、3日間は患部を濡らさないように気をつけましょう。
入浴は術後2週間を目安に入ることができます。
仕事に関しては業務にもよりますが、オフィスワークの場合は原則制限はありません。
強い刺激を与えないように注意しましょう。
運動は術後3日間は控えておき、軽い運動からはじめます。
ランニングなどの通常の運動は1週間が目安です。
飲酒やアルコールにも1週間の制限があります。
食べ物については辛いものをはじめとする刺激物は控えてください。
性行為や自慰行為に付いてはすこし制限が付きます。
どちらの行為もだいたい術後の3週間は禁止です。
見た目は1週間で元通りになるので、大丈夫かなと思うかもしれませんが、やはり患部が擦れる行為になるため、慎重になってください。
包茎手術後のよくある疑問
仮性包茎の手術は包皮を取り除き、糸で縫合します。
この縫合した糸は抜糸するクリニックもありますが、ほとんどは自然になくなるようになっています。
傷跡が目立たないか心配だと言う人もいるでしょう。
現在主流なのは「環状切開術」と呼ばれるものです。
これは環状に切除し縫合する方法で、皮の余りをミリ単位で計測してから手術するので傷跡が残るということはありません。
なお、縫合した糸が自然になくなるまでの期間はだいたい3週間程度です。
治療後は患部は清潔にするように心がけてください。
移動手段に車を使っている場合は大丈夫ですが、バイクや自転車を使っているときは、激しい振動になるので3日間は控えてください。
男性の場合は生理現象として勃起が起こる場合があります。
自然な勃起に関しては問題ありません。
生理現象ですから、無理に抑えるとストレスの原因となります。
激しい自慰行為は控えますが、リラックスして日常生活を送りましょう。
包茎手術後には感度が鈍くなる、逆に感度が上がるという話も聞きますが、感度は亀頭の下にある内盤包皮と呼ばれる部位に関係しており、手術ではその部位を傷つけないように除去するので、感度が下がるまたは上がるという心配も必要ありません。
まとめ
仮性包茎を行っている美容形成外科や美容クリニックでは、手術後に様々なアフターケアを用意しているところがあります。
クリニックによっては24時間態勢で電話を受け付けていたり、術後の再診料が無料に設定されたりするところもあるので、そうした場所だと安心です。
仮性包茎は男性にとってデリケートな部分であり、将来の人生設計にも関わってくる部分です。
過剰に恐れる必要はありませんが、かといって気軽に医師やクリニックを選ぶのは控えてください。
不安なことがあれば医師に質問して、疑問点を解消してから手術に臨みましょう。